認知症と在宅介護を考えるブログ

老人ホームは「姥捨て山化」する?都会の特養老人ホーム不足解消方法にざわつく

time 2017/08/08

老人ホームは「姥捨て山化」する?都会の特養老人ホーム不足解消方法にざわつく

東京都杉並区の特養老人ホームが、なんと静岡県南伊豆町内に建設中で、すでに入居者の募集が始まっています。なぜ杉並区民が南伊豆町の特養老人ホームに入居しなければならないのでしょうか? 一部の方からは「姥捨て山だ」という批判も起きています。その真相は?

 

南伊豆に杉並区と南伊豆町で特養老人ホーム建設

地方在住の私から見ると、都市部は人口がとても多い割には土地も狭く、安易に特養老人ホームを建設できるような状況にはない、と思います。だからと言って都市部の特養が過疎地に出来ても、高齢者がわざわざ介護移住してくるのかどうかは疑問です。

基本的に高齢者は、住み慣れた街を離れたくないという気持ちがあるからです。どれだけ不便な生活であっても、住み慣れた自宅、住み慣れた土地、親しい友人、人間関係を手放してまで地方移住するメリットは少ないのです。

 

ところが杉並区は違います。50年以上交流のある南伊豆町に新しく特養老人ホームを建設。すでに入居者を募集しています。杉並区の高齢者と南伊豆町周辺の高齢者を入居可能としていますが、どれだけの入居希望者が集まるのか、まだ良く分かっていません。

 

もちろん南伊豆町に特養老人ホームを建設するメリットは当然あります。南伊豆で介護職員を雇用するので、経済的なメリットがありますし職員が得た給与が街に流れることになります。

 

町内にある空き土地の活用にもなりますし、町の人口増加にも役立つはずです。都内では確保できないくらい広い土地に老人ホームが建設されるわけですから、広い敷地や美味しい空気、綺麗な海を見ながらの生活は体にも良さそうです。

 

けれどその反面、遠く離れた南伊豆で暮らす不安感も当然あります。ホームシックにかかる利用者がいないとも限りません。家族も面会しにくくなります。

 

介護移住のむずかしさ

杉並区のような発想で、遠方の場所に老人ホームを建設しようという話しは以前にもあったそうですが、上手くいきませんでした。やはり高齢者は「環境が大きく変わる」ことを望まないのです。

住む環境や人間関係の大きな変化をきっかけにして、認知症を発症してしまうケースも実際にあります。「定年をきっかけにして呆けた」なんてお話しを聞きますので……。

 

介護移住をきっかけに認知症になるリスクがあるわけですし、家族が面会するのも南伊豆ではむずかしくなってしまいます。また利用者の移送も大変です。

 

まとめ

介護移住はメリットがある反面、それと同じくらいデメリットも存在します。もし介護移住を選択するのであれば、メリットとデメリットをしっかり頭に入れて判断すべきでしょう。

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