認知症と在宅介護を考えるブログ

認知症で怖い徘徊……行方不明を防止するためにできること

time 2016/08/17

認知症で怖い徘徊……行方不明を防止するためにできること

認知症になると必ず徘徊する?認知症の誤解

最近は認知症高齢者が家族の気がつかない間に外にでて、家の外を徘徊し交通事故や列車事故に巻き込まれるケースが増えているようです。ニュースでも認知症高齢者の徘徊問題を大きくクローズアップするようになりました。

そうなると「認知症になると、すべての患者が徘徊するのではないか?」というイメージが植えつけられますが、認知症になったからと言って誰でも徘徊するわけではありません。認知症が中程度になると「自分のいる場所がわからない」「ここは私の家ではない」「元の家に帰らなければ」と「今、自分がいる場所を正確に認識できなくなる」からです。

これを場所の見当識障害と言いますが、これは認知症が脳の病気であることに起因しています。場所がわからなくなる以外にも、時間や人間関係がわからなくなってしまいます。

roujin_haikai_man

徘徊は「場所の見当識障害」が原因になって起こりと言われていますが、なかにはちょっと気分転換に外にでて、そのまま道がわからなくなってしまい迷子になるパターンもあるようです。徘徊する原因はひとつだけではありません。

また認知症は脳の病気ですが、脳のどの部分がどの程度侵され、どのように進行するかについては個人差があり、すべての認知症患者が徘徊するわけではありません。「認知症」イコール「徘徊」ではありません。

徘徊による行方不明者は年間1万人

家族が気付かない間にふらっと外にでて、そのまま行方不明になってしまう方が年間に1万人もいるそうです。年間の交通事故死者が約5000人と言われていますので、その倍の数字です。

徘徊で行方不明になる高齢者を増やさないために

徘徊によって行方不明になる高齢者が後を絶ちませんが、在宅介護の場合、徘徊を完全に防ぐことは不可能です。そのため、地域住民や自治体、警察との連携が必要となっています。

roujin_haikai_woman

認知症を発症し徘徊する癖のある高齢者を市役所に届けることで、GPSを貸し出してくれる自治体もあります。GPSのついた携帯電話を持たせることで、位置が確認できます。

また行方不明になった時点で警察や市役所に届けると、一斉にコンビニやスーパー、タクシー、銀行、バス会社、老人クラブなどに情報が伝達され、それらしい人物がくると警察や市役所に通報するように組織ができあがっている自治体もあります。

隣近所の方に事情を説明しておけば、行方不明になったときも捜索がスムーズですし、市内一斉放送で各戸に行方不明者の情報が流れると、その日のうちに見つかるケースもあります。

徘徊による行方不明を防ぐためには、地域の方々や自治体との連携が必要です。

家族ができること

徘徊によって家族が行方不明になってしまったら、速やかに市役所や警察に届け出るのはもちろん、本人の下着や服に名前や住所、連絡先を書くことも大事なことです。

grandmother-453131_960_720

本人を保護しても名前も住所も忘れていることは多くあります。そんなとき上着のポケットに名前が縫いこまれていれば、本人の確認がすぐにできます。

「まさか家族が行方不明になるはずない」と思わずに、できるだけ最悪の事態にそなえて準備しておくほうがいいでしょう。こちらにも徘徊関係の記事があります。ご参考にしてください。

down

コメントする