2018/03/22

介護職員……これは施設介護でも訪問介護でも両方有りえるそうなのですが、介護職員による窃盗事件が起きているそうです。件数や実態は完全には掴み切れていないようですが、これはとんでもないことです。なぜ介護職員が利用者に対して窃盗事件を起こしてしまうのでしょうか?
ヘルパーさんが来ると貴重品がなくなる
これは実際にあったお話しですが、ヘルパーさんが年老いた親御さんの身の回りのお世話をしてくれていました。ところがお子さんが実家に帰ると、大事にしていた貴重品(指輪やネックレス、時計など)が無くなっていたそうです。
親御さんは軽度の認知症を患っており、貴重品がなくなった経緯が良く分かりません。そこで出入りしているヘルパーさんに話しを聞いたところ「いつもお世話になっているからということで、指輪やネックレスをもらった」とのこと。
ただ親御さんはそのような記憶がありません。認知症を発症しているので本当にヘルパーさんに貴重品を渡したのかもしれませんし、盗まれたものなのかもしれません。
警察に相談しても、なかなか介入できない事例になっています。親御さんは正常な判断がつかない状態ですし、貴重品が盗まれたという決定的な証拠がない以上は警察も下手に動けないのです。
介護職員による窃盗を防ぐ方法
大変悲しいことですが、介護職員が利用者宅や介護施設内で窃盗事件を起こすケースがあるそうです。出来心なのかもしれませんが、信頼を失墜させるもので決してあってはならないことです。
人間は神様のような心を持つ方ばりではないので、ある程度自衛していく必要はあるでしょう。そこで以下のような方法が有効であると思われます。
- 貴重品は自宅や介護施設に置かない
- 金銭は同じ場所に保管しておき、できれば監視カメラを設置する
- いつも同じヘルパーばかりに頼まない(色んな人に来てもらう方が安全)
- お子さんがマメに実家に帰り、異常がないかチェックする(同居していればさらに安心)
- ヘルパーが怪しい動きをしていれば見逃さない(掃除中に部屋に人を入れない・不必要な場所(押し入れなど)まで掃除したがる)
利用者宅でヘルパーが窃盗事件を起こしても、決定的な証拠(監視カメラ画像など)がないと警察も動けません。そこで不必要な金銭を自宅に置かないこと、貴重品はお子さんが管理することなどが重要になります。
実家から貴重品や現金が次々に消えるようであっては困ります。金銭管理や人の出入りなどはしっかりチェックすることが大切です。