認知症と在宅介護を考えるブログ

認知症はマイナス面ばかり?それは誤解です

time 2017/12/12

認知症はマイナス面ばかり?それは誤解です

認知症と聞くと「徘徊して迷惑かける病気でしょ」「物忘れが酷くなって何回も同じ事をいうあの病気ですか」と連想される方、多いのではないでしょうか。確かのそれらのイメージ、間違っていません。でも、認知症はマイナス面ばかりではないんですね。実は私の母方の祖母が認知症で亡くなっているのですが、その時、不思議な症状を見せていました。

 

死の3日前 認知症の祖母の様子

祖母が亡くなる3日前、祖母の様子を見に行きました。実家からはかなり遠く離れた療養型病院に1年入院していました。寝たきりになり、ほとんど言葉も言えない状態だったのですが、不思議な事に面会の間、ずっと祖母は微笑んでいました。

私の事も母の事も全部忘れていたのは間違いないのですが、それが悲しいとか苦しいという表情ではなく、こちらから語りかけると「うん、うん」と楽しそうに返事はしていました。

 

看護師に話しを聞くと、どんな時でもいつも笑顔でいて楽しそうで、看護師や医師に嫌な事を一つも言わないので「可愛いおばあちゃん」と言われて皆から愛されているとのことでした。なぜそんなことが起きたのでしょうか?

 

多幸症という症状だったのではないか、と後になってネットの記事で気が付きました。認知症になるとこのような症状が出る可能性があるらしいです。

 

ある医師の書かれた本にも「認知症は終末期の苦痛・不安・恐怖を和らげてくれる仕組みがある」と記されています。それが多幸症であるのかもしれません。

 

認知症になった祖母のことを振り返る

祖母が認知症を発症し亡くなるまでわずか5年。あっという間に症状は進行し、祖母の行動に周囲は本当に振りまわされました。

物盗られ妄想に失禁、意欲低下で家事ができなくなり、物忘れが酷くなり家族の存在そのものを忘れ、敷地から外にでると迷子になるなど介護者である伯父さんは本当に難儀しました。でも介護する家族は大変だったのですが、病気になっていた祖母は苦しさを顔に出すようなことはなかったように思います。

 

とくに家族の記憶が綺麗に消えたあたりから、人生の苦しい時期や悲しいことを全て忘れてぼんやりしていました。その姿が「情けない」と思えたのは母や伯父さんでしたが、私はそれが不幸な状況とはとても思えませんでした。

 

苦しいことも悲しいことも忘れられる……これって本当に不幸なことなのでしょうか?個人的に仕事の事で本当に辛く、苦しいことがたくさんあり今も本当に辛いです。でもそれを綺麗に忘れられたら、きっとニコニコと笑顔で笑っていられると思います。

 

認知症ってそんなに悪い病気でしょうか? デメリットばかりではないはずです。そう思いませんか?忘れてしまいたい記憶を手放したら、きっと幸せになれると思います。

 

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