認知症と在宅介護を考えるブログ

残存歯数が少ないと認知症になりやすい~歯と認知症との関係

time 2016/10/06

残存歯数が少ないと認知症になりやすい~歯と認知症との関係

80代日本人の残存歯数が少ない理由

日本では80代で20本の歯を残そうという8020運動が、日本医師会の主導で始まりかなり時間が経ちました。現状としては、80代の日本人の残存歯数は6.78本、つまり7本です。8020運動の20本にはほど遠いのが現実のようです。

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ところがスウェーデンでは80代の高齢者の残存歯数が20本となっています。日本とは大きく違いますが、これはどういうことでしょうか? 日本人は世界でも有数の清潔好き民族。顔は毎日何度も洗いますし、お風呂も1日1回は入るでしょう。もちろん歯も1日2~3回洗う方も多いはず。

けれどどれだけ頑張って歯を磨いても歯と歯のすき間までは歯ブラシの歯が入りません。プロの歯科医師でなければ奥の奥にある歯垢を除去することはできないのです。スウェーデンの方々は定期的に、取りにくい歯垢を歯科医できれいに除去してもらっています。これが自分の歯を維持できるかできないかの分かれ目なのです。

自分の歯が少ないと認知症になりやすい

残存歯数が少ないと、認知症になりやすいという報告が財団法人8020推進財団の作成したパンフレットに明記されています。アルツハイマー型認知症を発症している36人の患者の残存歯数は3本、脳血管性認知症患者39人の残存歯数は6本、健康な高齢者の残存歯数が9本であることが財団の調査で判明しています。

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食べ物をしっかり噛むことでその刺激が脳に伝わり、脳神経細胞やシナプスが活性化されて認知症を予防すると言われています。食べ物を噛む刺激は「アセチルコリン」と呼ばれる学習にかかわる神経伝達物質を増やすとされており、残存歯数が少なくなり食べ物が噛めなくなるとこの物質が減少し、認知症の発症リスクをあげるとされています。

食べ物をしっかり噛むことが、結果的に認知症の発症抑制につながっているのです。

歯周病を防ぐことで動脈硬化や心筋梗塞のリスクを低下させる

動脈硬化は、血管にアテロームと呼ばれるおかゆ状の物質が付着することで起こります。この動脈硬化が肝動脈で起こると虚血性心臓病、かなり深刻な病気を引き起こします。

血管に付着したアテロームの中から、じつは歯周病菌が見つかっています。歯周病がすすむと病原菌が血液中に侵入し、それが心臓まで到達する可能性が高くなるのです。歯周病菌が動脈硬化や心筋梗塞のリスクを高めている可能性があります。

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また脳内の血管が詰まると血管性認知症の発症リスクが高まります。歯周病菌は糖尿病リスクも上昇させると言われています。血管の健康のためにも歯周病やむし歯には十分注意しましょう。

それから歯ブラシは1か月おきに取りかえる方が良いそうです。1か月を過ぎると歯ブラシに菌が増殖し、むし歯菌で歯を磨くことになるとか……。お金がなくて同じ歯ブラシを1年近く使っているのですが、そろそろ変えた方がよさそうです。

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