認知症と在宅介護を考えるブログ

介護施設の夜間徘徊~他人の部屋に勝手に侵入する認知症入所者

time 2016/12/15

介護施設の夜間徘徊~他人の部屋に勝手に侵入する認知症入所者

認知症高齢者の「見当識障害」

認知症は脳の病気なので、さまざまな障害があらわれます。アルツハイマー型認知症にフォーカスさせてもらうと、記憶障害(短期・長期)、判断力の低下、見当識障害、実行機能の低下、失語、失認、失行など。このなかでもとくに知られているものは記憶障害でしょう。

認知症になると少し前のことすら覚えていられなくなります。それは脳の記憶をつかさどる部分(海馬)が侵されるからです。海馬は短期記憶をつかさどるため、まずは短期記憶から失われていきます。そのうち大脳皮質の脳神経細胞が侵され、長期記憶(昔の記憶)も忘れられていきます。

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これら認知症患者の障害のなかでも「見当識障害」と呼ばれるものに注目しましょう。この見当識障害は「今、自分がどこにいるのかわからない」「今が何時何分なのかわからない」「今の季節がわからない」状態になることです。

「今、自分がどこにいるのかわからない」ため、自宅からフラリと外にでて「自分の家に帰らなければ」と自分の目指す自宅を探して歩きだすことも。認知症患者が徘徊するのは場所の見当識障害が一因になっています。

このような認知症高齢者による徘徊、今後も増えていきそうです。【気になる認知症患者の増加について】

介護施設でも場所の見当識障害が起きる

介護施設に入所した認知症高齢者も、場所の見当識障害を起こします。施設から簡単に外にでることはできませんが、施設内で迷子になることは多いようです。

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一番多いのは他人の部屋に間違って入ってしまうこと。老人ホームは似たような間取り、似たようなドアなので認知症でなくてもほかの人に部屋にはいってしまいそうですよね。

そこで老人ホーム側もいろいろと工夫しています。ドアに赤や青、黄色など原色の紙を貼りつけ、色で自分の部屋がわかるように工夫したり、トイレに「便所」と昔風の書き方をしたりとアレコレ工夫されています。

それでも夜中に認知症高齢者が徘徊することを止めることはできないようです。徘徊癖のある入所者は、マメに(約30分おきのところがあるそうです)職員がチェックしたり見守りをするなどして対応しているそうです。

真夜中に自分の部屋がわからなくなり室内をウロウロしていると、職員が部屋まで送り届ける……、間違えて他の人の部屋に入ったときうまく仲介するなど本当に大変な仕事だと思います。

介護施設に認知症高齢者が入所していると、ほかにもいろいろなトラブルが起こるそうです。またその話は別の機会に。

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